びっと かじ の

シックスハット思考法(6つの帽子思考法)の白い帽子について解説

2023年3月2日

シックスハット思考法(6つの帽子思考法)とは、「水平思考」の生みの親であるエドワード・デボノ(Edward Charles Francis Publius de Bono)が提唱した思考法です。
今回はその6つの帽子の1つである「白い帽子」について解説していきます。

シックスハット思考法とは?

シックスハット思考法は、人間の一般的な性格を6つの帽子に当てはめて、その性格を持った人になりきって、会議などで意見を出していく方法です。

シックスハット思考法については、下記の記事もご参照ください。

問題解決における白い帽子の役割

白い帽子は「客観的」な性格を持ち、中立の立場です。
会議などの場で、情報を提示する役割を担っています。「情報」とは、数値などのデータだけでなく、人の意見も含まれます。

ここで間違ってはいけないのは、意見は「自分の意見ではない」という点です。自分の感情を表現するのであれば、赤い帽子をかぶる必要があります。
そうではなく、「人の感情や意見を伝える」のが白い帽子の役割です。
つまり、すでに出ている他の人のアイデアや考えの報告はするけれども、新たなアイデアを出す帽子ではないということです。

使われる場面

アイデアを出す会議において、白い帽子が使われるタイミングは、序盤であることが多く、話し合いのために必要な情報を提示します。そこで出された情報をもとに、他の色の帽子を使ってアイデアを出していくことになります。
また、白い帽子を会議の終わりに使うことも有効な手段です。
なぜなら、他の帽子によって出され、検討されたアイデアが、すでにある情報と噛み合っているかの確認ができるためです。

白い帽子で考える

それでは実際に白い帽子をかぶっている時の例を見ていきましょう。
ここでは「事故の多い、魔の交差点での事故を減らすための施策を考える」をテーマにしている会議を例にします。

この会議では、「事故が多い」という問題を解決するためのアイデアを出していかなければなりません。
しかし、この交差点の情報を何も知らなければ、何が原因で事故が起こっているのかも分かりませんし、ましてやアイデアを出すことなんてできません。
そこで、シックスハット思考法で会議を進める場合は、「白い帽子をかぶりましょう」と話し、情報共有をしていきます。

  • 「この交差点では毎月死亡事故が発生しています」
  • 「多い時には月に5件の死傷事故が発生しています」
  • 「事故のほとんどが車と人(自転車)の接触です」
  • 「横断歩道の長さは、25メートルあります」
  • 「横断歩道の待ち時間は、3分です」
  • 「平均的な信号のサイクルは基本的に約1分~3分ですので、切り替わりのタイミングも考慮すると、この横断歩道の待ち時間は長いと言えます」

このような情報があれば、どういった部分に問題があるのか少し見えてきます。
状況を把握するために、白い帽子の数値やデータは非常に役に立ちます。

まとめ

白い帽子は自分の意見を言うことなく、客観的な事実や数字、他者の意見、といった「情報」を提供してくれます。白い帽子が提供した情報をもとにアイデアを出していくと、スムーズな問題解決につながるでしょう。
みなさん自身が白い帽子をかぶった時は、中立であること、情報を伝えることを意識してみてください。