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アイデアのつくり方の5段階とは? ~ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』より~

2023年8月1日

「アイデアをどのようにしてつくるか?」というテーマは、ビジネスマンを中心に多くの人の関心事で、多くの本が出版されています。
その中で、ジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』は名著といわれています。
今回は『アイデアのつくり方』から、アイデアのつくり方の5段階を解説していきます。

ジェームス・W・ヤングによるアイデアのつくり方の5段階

アメリカ最大の広告代理店であるトンプソン社の常任最高顧問であり、アメリカ広告代理業協会の会長などを歴任したジェームス・W・ヤング(James Webb Young)はアイデアのつくり方として、以下の5段階を提唱しました。

アイデアのつくり方の5段階
  • データ(資料)集め
  • データの咀嚼
  • データの組み合わせ
  • ユーレカ(発見した!)の瞬間
  • アイデアのチェック

ここからは、これら5つの段階を詳しく見ていきましょう。

データ(資料)集め

ジェームスはアイデアをつくる第一段階はデータ集めだと言っています。そして、そのデータには「特殊資料」「一般的資料」があるとしています。

特殊資料とは、たとえば新商品の広告でいえば、その商品の特徴に関するデータなどが該当します。
一方で、一般的資料は風習やモダンアートへの理解など、幅広い知識を指しています。

データの咀嚼

特殊資料と一般的資料がそろったら、それらを咀嚼する段階に入ります。
つまり、じっくりとデータと向き合うということです。

データの組み合わせ

ジェームスは「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と述べています[1]ジェームス W.ヤング(著)、今井茂雄(訳)『アイデアのつくり方』CCCメディアハウス、1988年、28頁。
つまり、収集した特殊資料や一般的資料を組み合わせ、アイデアを生み出していきます。

ジェームスはデータから思いついたことをカードに残し、組み合わせる方法を『アイデアのつくり方』で紹介していますが、この手法を洗練させたのがKJ法です。
KJ法については下記の記事もご参照ください。

ユーレカ(発見した!)の瞬間

「ユーレカ」とはアルキメデスが金の純度の測定法を発見した際に叫んだとされる言葉です。
つまり、「ユーレカの瞬間」とは「発見の瞬間」ということですが、この瞬間は意図してめぐり合うことはできません。
四六時中アイデアを考える中で、休憩の時間や身支度をしている時間に、思いがけずアイデアは訪れます。
ジェームス自身もアイデアが訪れるのは、「諸君がアイデアを捜し求める心の緊張をといて、休息とくつろぎのひとときを過ごしてからのこと」と述べています[2]前掲『アイデアのつくり方』51頁。

アイデアのチェック

ある日の散歩中に「ユーレカの瞬間」が訪れ、アイデアが生まれたとします。
大切なことは、このアイデアをアイデアのままで終わらせず、具体化して、現実世界に送り出すことです。
これが最終段階の「アイデアのチェック」です。

参考

書籍

  • ジェームス W.ヤング(著)、今井茂雄(訳)『アイデアのつくり方』CCCメディアハウス、1988年

Webページ

  • //en.wikipedia.org/wiki/James_Webb_Young(2023年7月26日確認)

1ジェームス W.ヤング(著)、今井茂雄(訳)『アイデアのつくり方』CCCメディアハウス、1988年、28頁。
2前掲『アイデアのつくり方』51頁。